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○平瀬まんかい(鹿児島県大島郡龍郷町)
夕刻、海岸にある2つの大岩に、神役の男女が数人のぼり、向かい合って、招くような手振りをしながら交互に歌を交わす。
○とぅばらーま(沖縄県石垣島)
もともとは畑仕事や牛を追う労働歌で、野良から変える男女が即興で歌掛けをしたものだといわれる。
○壬生の花田植(広島県山県郡千代田町)
さんばいという進行係の男性が親歌をうたうと、早乙女は小唄を合唱し田植えをする。周囲で男たちが笛太鼓の田楽を奏する。
○金沢八幡宮賭け歌行事(秋田県横手市)
ステージの二人が、郷土民謡『仙北荷方節』のメロディーにのせて即興の歌詞を応酬し競う。
ちなみに、沖縄石垣島では、その歌唱と創作詞を競う「とぅばらーま大会」というのまで開催されている。
また、今に伝わるわらべ歌「はないちもんめ」も、歌垣の形態をほのかに残しているとも言える。
さらに、中国南部一帯に見られる歌垣は、こう紹介している。
○白族(ペー族)剣川(チェンチュワン)の歌垣(中国雲南省)
石宝山(シーパオシャン)に、結婚相手を求める原始的な歌垣が残っている。
男女が数時間にわたって情熱的な即興の歌垣を交わす実例が報告されている。
○苗族(ミャオ族)(中国貴州省)
マンドン村の丘の上での歌の掛け合いは集団合唱によるもので、民俗芸能化している可能性が大きい。
○トン族の玩山歌(ワンシャンガ)(中国貴州省)
最初はなぞなぞ問答のような歌の掛け合いで、相手の人格や学識などを判断し、意中の人が決まると誓いの歌となる。
万葉文化館では、主にビデオ映像で、これらを紹介してくれている。
そのビデオ映像(中国編)から、木製の三味線(三線?)を伴奏楽器に使っている「歌垣」も知ることができた。
これは、まさしく、九州の方に伝わる木製の弦楽器「ゴッタン」とそっくりではないか。
東南アジアや中国南部に端を発した「歌垣」が、稲作文化と共に、はるか弥生の時代、琉球・九州に伝わり、万葉の時代には、藤原京や平城京でそういうことが行われていた、と想像するのはどうだろう。
「はないちもんめ」も、奥が深い。
by くりんと
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