Field Guide
                         くりんとのフィールドノート

           
   
 葛城山よりPL花火芸術

 関西で、最大規模の花火大会といえば「PLの花火」(富田林市)と認識している。非公称だが打ち上げ数も約20,000発とされており、東京の隅田川花火大会と比べても遜色ない。ところが、8月1日に実施されるこの花火を間近で見ようものなら、相当の人出や交通規制を覚悟しなければならない。したがって、隣県の者としてはリピーターとしての足が遠のいてしまう。
 とっておきの穴場ともいうべき見物場所もあるのだろうけど、私には金剛山や葛城山のてっぺんからの「高見の見物」しか思いつかない。というわけで、山頂が開けていて混雑の少なそうな葛城山に登ってみた。当日、ロープウェイもPLの花火に合わせた運行をしているようだが、混雑を予想して水越峠からダイヤモンドトレイルを登った。午後8時頃から始まるので、登山口を遅くとも午後6時半にスタートすればよい。開始の15分前に到着したが、山頂の見物客は目算で100〜200人ぐらいというところだろうか。先を争って場所取りをすることもなく、見物スペースは十二分にある。後でわかったことだが、ロープウェイもほとんど混雑はなかったそうだ。(汗)
 さて、いよいよ花火大会の始まり。思いの外花火は遠く、打ち上げの低いものは麓の山林が陰になって見えない。しかし、さすがにPLの花火は、こんな遠方からも楽しませてくれるような大きな花火も用意されており、夜空を埋めつくすかのような大迫力のある花火も打ち上げられる。50分弱の花火大会はあっという間に終わってしまったが、帰路の混雑もなく家路に着くことができた。花火好きな方には決して満足できる見物スポットではないが、金剛山を挟んだ隣県の者にとって、さらに山好きということであれば、これくらいの「高みの見物」がほどよいかと思うがいかがだろうか。

 
     
 
 
   
 
   

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