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やまとの花手帖

 
         
         

ニホンジカも避けて通るバイケイソウ

ユリ科シュロソウ属

弥山(2007.7.16.)

 開花期は1mぐらいの背丈に成長し、白く梅によく似た花を咲かせる。自然観察会などで、この花の臭いを嗅いでもらうと、一応に顔しかめ参加者には二度と忘れられない植物となる。そして、その悪臭と共に、葉・茎・根すべてが有毒であることを伝える。バイケイソウは毒性の強いアルカロイドを含み、誤って口に入れると、下痢や吐き気をもよおし、血圧が低下して死亡に至る場合もある。開花すると見間違うことは少ないが、その新芽が、山菜のオオバギボウシやギョウジャニンニクとよく似ている。紀伊山地で増えすぎたニホンジカも、カワチブシとこのバイケイソウは残しておくので、沢や湿地でよく見かける。

 6月〜8月
 北・本