Mountain Guide
                         くりんとの登山ガイド

           
   
 熊野川ワンデイ・ツーリング

 カヌー・ツーリングの私のホームグランドは吉野川だが、 車で3時間足を延ばせば熊野川がある。やはり、こちらも関西圏では、カヌー客の多い河川である。吉野・熊野国立公園に指定されたこの景観、この地のもつ歴史、そして、何より川が美しい。また、川原にも、不思議とゴミが見当たらない。 さらに、サツキマスも遡上する清流なのだ。 

 今回は、田戸より旧熊野川町役場前までのコース。この 間、難所もなく初心者向きである。ただこのツーリングは、終着点から出発地点までの足(自動車、公共交通機関など)を確保しておかなければならないので、 相方を見つけて車2台で行くことにしている。
 正午前に、田戸をスタート。いきなり優美な瀞八丁を仰ぎながら、心が弾む。観光客を乗せたジェット船の交わし方が不安であったが、思った以上に川幅もあり、うなり声を上げて近づいてくるジェット船 が近づけば、川岸に寄って小休止すれば問題ない。河川上は木陰もなく太陽にさらされるので、日焼け対策と水分補給の備えが必要である。途中、何度か水浴びをしながら、一路、熊野川町役場前まで。午後4時半にはなっていただろうか、トラブルもなく無事到着できた。

 川は流れているというものの、瀞場ではけっこうパドルを漕がなければならないし、瀬から次の瀬までの間隔が長いとその単調さに飽きてくる。そこで、このコース途上には、瀞大橋を越えたところ紀和町湯ノ口に温泉がある。河岸すぐ近くにも、大浴場や温水プールを備えた入鹿温泉ホテル瀞流荘があり日帰り入浴を楽しむこともできる。しかし、時間が許せば、このホテルのすぐ近くから発着するトロッコに乗って湯ノ口温泉まで足を伸ばすと、秘湯といった風情を味わうことができる。
 また、熊野川沿いには有料の管理キャンプ場も多いが、小船梅林近くの河川敷がお薦めである。水は自前となるが、近くにトイレもあり無料である。

   
瀞八丁   田戸(出発点)   5〜6月にはカワサツキ
   
観光ジェット船が上ってきた       小船梅林近くの河川敷でキャンプ
   
湯ノ口温泉へはトロッコで        

 

 
 
   

 
   

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