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シラビソ (白檜曽)

マツ科モミ属

 

×1.0

 

  球果4〜6p。モミ属の球果は、樹上で鱗片が1枚ずつ飛散していくため、地上で松ぼっくり状のものを見つけることは少ない。
  葉の先端は凹型で、葉裏は真っ白な気孔帯が目立つ。

 
 

 仏経ヶ岳(2007/JUN)

 

仏経ヶ岳(2007/JUN)

 

仏経ヶ岳(2007/JUN)

 

仏経ヶ岳南斜面(2007/JUN)

 

仏経ヶ岳(2011/JUL)

   

弥山より仏経ヶ岳北斜面を望む(2007/JUN)

 常緑高木。 紀伊山地では標高1600m付近から見られ、仏経岳付近ではほぼ純林をなして「仏経岳原始林」として天然記念物に指定されている。「シラベ」とも言う。
 八ヶ岳の北横岳や縞枯山では、シラビソとオオシラビソが一斉に枯死し、やがて稚樹が一斉に成長。また、数十年単位で一斉に枯死するというサイクルを繰り返し、白い枯れ木と緑の成木がそれぞれ帯状になって縞模様を形成する。これを「縞枯れ」現象という。
  「仏経岳原始林」の場合、近年、シラビソやトウヒの立ち枯れが著しい(上画像参照)。はたして、先の「縞枯れ」現象の一つなのか、それとも酸性雨やシカによる食害なのか、その原因究明と対策が急がれる。
 本(中部地方以北、奈良県)