Home ならの樹木見聞録 まつぼっくり図鑑  
 

ウラジロモミ (裏白樅)

マツ科モミ属

 

×1.0

 

×1.0

 

  紫色した大きな松ぼっくりは、遠目からでもよく目立つ。トウヒのものは下向きにぶら下がるのに対して、モミ属のものは上向きに直立している。また、この松ぼっくりは、熟すと1枚1枚鱗片状にはがれて風に飛ばされるため、最後に細い支柱だけが残る。したがって、クロマツのような完成形の松ぼっくりが地面に落ちていることは少ない。
  ウラジロモミの最大の特徴は、その名にあるように葉の裏の真っ白な気孔帯。ただ、トウヒの葉も似たような真っ白な気孔帯があるため、私の場合は、最終判断として葉の付け根にあた葉枕(ようちん)があるかないかで見分ける。ウラジロモミをはじめ、モミ属は葉枕がない。

 


大普賢岳(2004/OCT)

大台ケ原(2005/SEP)

 

大台ケ原(2005/SEP)

 

直径26.5cmで推定樹齢55〜60年(大台教会付近)  

大台ケ原(2005/SEP)

 

大台ケ原(2010/JUL)

 

大台ケ原(2010/JUL)

  常緑高木。東大台では、駐車場から中道を通って尾鷲辻に至るルートにはトウヒ、コメツガ、ウラジロモミといった針葉樹が多い。いずれも針葉樹特有のクリスマスツーリー型の樹形をなし、最初はそれらの区別がなかなかつかないが、足繁く通うほどに遠目からでも判別できるようになる。
 本・四