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ぬた場のトレイルカメラからとらえたニホンジカの1年

2014/9/29(発情期を前に成熟したオス、年齢は角から4歳以上と思われる。)

 大台ヶ原地区パークボランティアの会では、大台ヶ原のニホンジカの生態を詳しく調査すると共に、自然観察会等で一般参加者のみなさんにも広く紹介する目的で、環境省の許可を得てぬた場に一定期間トレイルカメラ(野生動物調査用センサーカメラ/Cuddeback Attack IR)を設置しました。以下、その調査成果の一部を紹介します。
【参考文献】 『大台ヶ原の自然誌』東海大学出版会2009

  集団 特徴
  ○落角して、袋角がはえ出す。

2017/3/20
(雪の残る大台に角も首筋もやせ細ったオス)

2017/4/13
(落角間もないオス)

○出産は5月下旬〜7月上旬にふつう1頭産む。
○哺乳期間は3ヶ月以上で採食は20日齢頃からみられる。
○非発情期は、母子からなる母系集団と、母親から独立したゆるいオス集団に分かれる。
○メスの子は生涯そこで暮らすことが多いが、オスの子は1〜2歳で母親から離れ、単独または他のオスに追従する。

○オスは袋角
○換毛する夏毛は茶褐色に白い斑点(鹿の子模様)




 


2016/6/19 (生まれて間もない子鹿)

2016/6/15(夏毛のメス集団)


2016/6/24(子鹿を含むメス集団)


2016/6/26(袋角のオス集団)


2016/8/11(夏毛のメス)

2015/8/21(冬毛のオスと夏毛のオス)




○発情期は秋期を中心とする約1ヶ月間である。
○メスジカの発情期はオスジカと違い多発情で、周期は18〜22日。
○この時期になるとオス集団は崩壊し、強いオスはなわばりをつくり、1頭のオスと数頭のメスからなる交尾集団を形成する。
○発情期には泥浴びやフレーメン(首を伸ばし角が背に触れる程のヘッドアップ姿勢で上唇部を引きつらせて歯を見せる行動)、角の突き合いなどの行動が見られる。 ○枯角(枝角)完成。

○満1歳のオスは1本角、2歳で2尖(1又)、3歳で3尖(2又)、4歳4尖(3又)、5歳以上になると殆ど4尖。
○秋に換毛する冬毛はメスは灰褐色でオスは濃い茶色になる。斑点は雌雄とも消える。
○発情期のオスは首や胸が太くなり、首の周りにたてがみが生える。


 


2017/1/7(オス同士の角の突き合い)

2014/10/19(冬毛のメス)

2017/1/7
(オス1頭に数頭のメスからなるハーレム)

2016/11/18
(首や胸が太くなり、たてがみの整ったオス)
  キツネ イノシシ

ぬた場を訪れたほ乳類