Life in the wood
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  ボタンダウン・シャツ  

Brooks Brothers


L.L.Bean

コットン100%オックスフォード・クロスのボタンダウン・シャツは、学生の頃からの付き合い。
もう何十着、着古しただろうか。
礼服用にと襟にボタンのついていないシャツもわずかに持ちあわせてはいるが、着用した時などは全く落ち着かない。
ボタンダウン・シャツは、まさに私の皮膚の一部となってしまった。
それゆえ、その品質やデザイン、そして私の体型にあったものかどうかは、けっこうシビアな目を持つようになったと思う。

私のお気に入りは、Brooks Brothersポロカラーシャツ(ブルックス・ブラザーズはボタンダウンとは呼ばない)。
今から25年ほど前に、ピンク色のものを確か8900円ほど購入したのが第1号だ。
シャツ1枚に、学生の私がこれだけの大枚を支払った時には、うれしさと罪悪感が入り混じった複雑な気分だった。
その後、いろいろなメーカーのものを着用はしたものの、結局Brooks Brothersに帰る。
「たっぷりとした身頃と袖、末広がりぎみの丈の長いロングテールシルエット」は、 もはや浮気を許さない。
また、首廻りと袖丈のサイズの組み合せが豊富で、6尺の身の丈の私にもぴったりのものを選ぶことができる。
オックスフォード地でないボタンダウン・シャツを見ると、「偽者だ」とつい口ずさんでしまうほどの肝の入り様だ。

ただ、このポロカラーシャツ1つ欠点がある。
その生地の厚みからアイロンがけに苦労し、苦労した割にはクリーニング仕立てのようにパリッとならない。
「そこがいい風合いなんだ」と学生時代の私なら豪語するのだが、それなりの年齢と共にステイタスを得た今となっては(笑)、シワやヨレがおさまっていない襟元がやや気になる。
「ノンアイロン・ポロカラーシャツ」というものも同メーカーから出てはいるのだが、生地の風合い先のものと異なり「偽者だ」と言いたくなってしまう。

そこで最近愛用し始めたのがL.L.Beanリンクル・レジスタント・クラシック・オックスフォード・シャツ
オックスフォード地の風合いを保ちながら「防しわ」加工が完璧に施されており、アイロンがけが苦にならない。
また、アメリカのメーカーゆえに
「たっぷりとした身頃と袖、末広がりぎみの丈の長いロングテールシルエット 」は健在である。

Brooks BrothersとL.L.Beanのボタンダウン・シャツの併用。
私のささやかな贅沢である。