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野鳥一期一会

 
         
         

嘘ではなく鷽のウソ

スズメ目アトリ科

@♂ ♀A(2009.2.1.)

 馬見丘陵公園での野鳥観察会で、一瞬姿を現したこの野鳥に、一同、響めいた。その鳥が「ウソ(鷽)」という名であることを教わるが、ピンク色の大きな襟巻きが残像として残る。ラッキーだったのは美しいオスであったということで、メスの方は鮮やかなピンク色の襟巻きはない。もちろんカメラに収める暇もない初対面であった。
 「ウソ」という名は、嘘つきの「うそ」ではなく、口笛を意味する古語「うそ」から来ているらしい。その名のとおり、聞きなしは「フィー フィー」。賑やかなさえずりというよりは、か細くもの悲しげな鳴き声にも聞こえる。
 二度目の対面は、春先、我が家の前のソメイヨシノの木で、膨らんだ花芽を無心についばんでいた時。以前、目に焼き付けたピンク色の襟巻きが、この時の同定に役立った。食事に忙しく、多少警戒心が薄らいでいたのだろうか、私がカメラを準備する暇を与えてくれた。ただ、こういう時は、たいがい下腹の撮影に終始してしまう。

 菅原道真を祭神とする太宰府天満宮では、古来より正月七日夜に「鬼すべ」とともに「鷽替え」という神事を行われている。野鳥の鷽をモデルとした伝統工芸品の木鷽を初穂料と引き替えに手にし、「替えましょ、替えましょ」の掛け声とともに境内に集まった人同士で交換しあう。前の年に知らず知らずのうちについた全ての嘘を天神さまの誠心に取り替え、これまでの悪いことを嘘にして今年の吉に取り替えるという意味だそうである。ここでのウソは、「鷽」ではなく「嘘」の扱いを受けている。現在、太宰府天満宮に倣って、大阪天満宮、道明寺天満宮など「鷽替え」の神事を行うようになった天満宮も増えたようだ。
 私の地元奈良では、奈良市菅原町に菅原天満宮があり、毎年6月25日に鷽替え神事が行われている。木彫の鷽は、神社によってデザインが異なり、日本各地の木鷽を集めてみるのも面白い。

 菅原道真を祭神とする太宰府天満宮では、古来より正月七日夜に「鬼すべ」とともに「鷽替え」という神事を行われている。野鳥の鷽をモデルとした伝統工芸品の木鷽を初穂料と引き替えに手にし、「替えましょ、替えましょ」の掛け声とともに境内に集まった人同士で交換しあう。前の年に知らず知らずのうちについた全ての嘘を天神さまの誠心に取り替え、これまでの悪いことを嘘にして今年の吉に取り替えるという意味だそうである。ここでのウソは、「鷽」ではなく「嘘」の扱いを受けている。現在、太宰府天満宮に倣って、大阪天満宮、道明寺天満宮など「鷽替え」の神事を行うようになった天満宮も増えたようだ。
 私の地元奈良では、奈良市菅原町に菅原天満宮があり、毎年6月25日に鷽替え神事が行われている。木彫の鷽は、神社によってデザインが異なり、日本各地の木鷽を集めてみるのも面白い。

 
    和歌浦天満宮の木鷽。こちらでは鷽替え神事は行われていない。

  秋冬には山麓や山地に下りてきて小さな群れすみ、木の実やサクラ・ウメの花芽も好んで食べる。
  繁殖地は中部以北の高い山の針葉樹林で、冬鳥として西日本にもやってくる。